イーサリアムがCasper Sharding(キャスパー シャーディング)へ移行
ステーキング方法
イーサリアムでは、マイニングの事をステーキングと呼びます。
現在は、ビットコインと同様にPOW(プルーブオブワークス)で行なっています。
POWの場合、マイナーが競い合う事で、電力消費が問題になっています。
今月行われたイーサリアムの会議でステーキング方法の変更が提案されました。
POWからPOSへの変更です。
POSへ移行する事で、消費電力や改ざんの問題を解決出来ると考えられています。
ここで重要なのが、Casper(キャスパー)とSharding(シャーディング)です。
Sharding シャーディング
POWでは、全ての計算を全てのマイナーが同時に計算していました。
重複して行っていたため、無駄な計算、電力消費が問題でした。
シャーディングは、計算(仕事)を各マイナーへ役割分担させて、
一つ当たりの仕事量を減らします。
難しいですね。。。
例えば、100の仕事があったとします。
そして、マイナー(仕事する人)が5人いたとします。
POWでは、一番最初に仕事を終えた人だけが報酬を獲得出来るので、
5人が一斉に同じ仕事を全力で進めます。
POW デメリット:非効率、時間がかかる
しかし、シャーディングは違います。
この図をご覧下さい。
100の仕事を5人に割り振ります。
Aさんは30
Bさんは30
Cさんは20
Dさんは10
Eさんは10
仕事を分散する事で一人あたりの仕事量は減ります。
つまり、処理スピードは速くなります。
シャーディング メリット:高効率
Casper キャスパー
イーサリアムでのPOS(プルーブオブステークス)の名称になります。
POSの呼称をイーサリアムでは、Casper(キャスパー)と呼んでいます。
先ほどのシャーディングに話は戻りますが、仕事の割振り方もこの「キャスパー」が関係しています。
多くのコインを持っている人に優先的に仕事が割り振られます。
これは、POSの仕組みを理解すると分かります。
POWにシャーディングを導入する場合、仕事量の割振りをハッシュパワーに依存してしまいます。
そのため、あるマイナーがハッシュパワーが51%以上になれば改ざんが可能となります。
いわゆる51%攻撃です。
そのため、イーサリアムはコイン保有量により仕事が割り振られる
キャスパーに移行して改ざんを防ごうとしています。
キャスパーでは、理論上51%以上のコインを一人のマイナーが
保有していれば可能ですが、難しいですね。
そんなイーサリアムですが、今回の会議でステーキング(マイニング)するには、
1500ETHが必要といわれていましたが、32ETHで出来ると決まりました。
日本円換算すると8400万円から180万円で可能となりました。
比較的身近になりましたね。
ステーキングは、イーサリアムをネットワークに預けてパソコンを起動させておけば可能です。
ガチホの方には、良いニュースですね。
ウォレットに眠らせておくよりは、ステーキングで稼いだ方がいいですね!
まとめ
イーサリアムは、現在のステーキング方法である、Proof of Workから
コイン保有量に依存して、Validatorになるキャスパーに移行する予定です。
更に、分散して仕事を割り振るシャーディングという技術も組み入れる事で
効率的にブロックの生成を行います。
ステーキングに必要なETHも1500から32へ変更になりました。